2018年1月20日土曜日

2月4日「気づきの日」マインドフルネス・プラクティスを開催

2018年2月4日に全国共通の「気づきの日」マインドフルネス・プラクティスが開催されます。

日光サンガとしては初めての参加です。

10~12時までは、ティク・ナット・ハン師の姪であるアン・フーンさんご夫妻による法話とトータル・リラクゼーションが、ワシントンと繋いでライブ中継されます。
その後は、食べる瞑想を行い、午後からは座る瞑想、歩く瞑想、5つのマインドフルネス・トレーニングの読み合わせ、ダルマ・シェアリング(わかちあいの瞑想)等を行います。
瞑想初心者でも大歓迎です。ご参加をお待ちしております♪

【日時】 2018年2月4日(日曜日)
     9時45分~16時頃
    (法話に参加される場合、開始5分前には到着をお願いします)
    (午前のみ/午後のみ/途中退席も可です)

【場所】 栃木県さくら市喜連川公民館・2階・和室

     
     ※駐車場有り
     ※公共の交通機関の場合、氏家駅から先のバス便が大変少ないです。
      事前にご連絡頂ければ、JR氏家駅から無料送迎します。
      (JR氏家駅に9時までに到着して下さい)


【参加費】 1000円+任意のドネーション

  ※アン・フーン&トゥご夫妻は、日本のサンガづくりのため、
   無償で法話をしてくださっています。
   活動継続のため、全くの任意で構いませんので、
   よろしければご寄付のほど宜しくお願い致します。

【持ち物】・昼食(なるべく菜食で)
     ・歩く瞑想の時の暖かい服装
      (天気が良ければ、お丸山公園で歩く瞑想を行います)
     ・プラムヴィレッジの実践を解説する小冊子「リトリートへようこそ」
      (お持ちでない方は、当日貸出用の冊子をご用意します。)
     ・温泉セット♨(任意)
      (すぐ近くに日本三大美肌の湯/喜連川温泉があります♪)

【申込み】参加申込みは📮こちらから📮
     当日朝まで参加を受付けています。

 事前に瞑想会の会場の下見をしてきましたので、写真をどうぞ♪

会場の和室です。2間あって、とっても広いです

 天気が良ければお丸山公園で歩く瞑想♪

 遠くに見えるのは雪を被った那須連山
 お丸山公園の上には可愛い道祖神がたくさんあります。



 眼下に見えるのは喜連川温泉もとゆ
 瞑想の前後に温泉を楽しみましょう♪


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 瞑想へ

2018年1月18日木曜日

プラムヴィレッジ・タイランド コアサンガ・リトリート報告~4

年末年始のコアサンガ・リトリートでは、世界中から300名近い参加者が集まりました。
プラムヴィレッジの敷地はとても広いのですが、宿泊施設には限りがあります。

男女とも、40代以上だとドミトリーの2段ベッドで寝ることが出来ますが、
30代以下は基本的にテントに泊まることになります。
(30代以下でも、体調などの理由によって、希望すればドミトリーでの宿泊も可でした)


私もテントを割り当てられて、テント村に向かったら、思ったより大きなテントだったので、「なんだ、意外と快適だね-」と呑気に構えていると、
事務局のブラザーから「あ、テントは1つで2人泊まるよ」と言われてしまいました…。

「え、じゃあ、私と一緒に泊まる人は誰ですか?」と聞いたら、参加者名簿を見せてくれて、香港から来る30歳ちょっとの青年だとのこと。

そして、夕方になると、同泊の青年がやって来ました。さっそくお互いに自己紹介をして、握手を交わしました。とても好青年の印象でほっとしました。

うん、これなら、楽しくテント生活を送れそうだと思ったのですが……。

夜、初日のプログラムを終えて、テントに戻って、横になると、私の寝ている地面がガタガタと揺れるのです。
どうやら、テントの下に敷いている板が不安定で、隣のテントにいる人が動く度にシーソーのようにガタンと動くのですね。
しかも動くところがちょうど首から後頭部のあたり…。
隣のテントの人がボンっと荷物を置くと、頭がボンっと突き上げられる感じがして、なかなかこれは…きつい…。

初日は、「これもプラクティスか」と思って、堪え忍びました。
2日目は、頭と足の位置を入れ替えて、 衝撃が頭に来ないように工夫しました。
そして、3日目には、シスターにお願いして、シスターの宿舎にあった厚いマットレスを借りて、テントの中に敷いてみました。
それでも、なかなか寝ている時の衝撃に耐えることが難しくなりました。
眠りが浅いので、日中も疲れが溜まってきて、風邪を引いてしまいました。
これはそろそろ限界だと思いました。

4日目、私より10歳年下の参加者が、「テントはきついから、ベッドに変えてもらいましたよ」と言っていました。
それを聞いて、彼に「実は、自分もテントはきついと思っていたんだけど…」
と今の状況を打ち明けました。
すると、彼は「そんなきついなら、我慢すること無いですよ。日本人にこの環境は厳しいから、事務局に正直に言った方が良いですよ。」と言いました。
うん、そうだよね。本当はきついのに、プラクティスだと思って、我慢しすぎること無いよね…。

さっそく、彼の助言通り、事務局のブラザーに現状を訴えました。
すると、ブラザーは「じゃあ、別のテントでも良い?」と聞きました。
えっ、ベッドじゃなくて、やっぱりテントなの?と思いましたが、
今のようにガタガタ動かないテントならまだ寝られると思って、別のテントを見ることにしました。
夕食後、ブラザーに連れられてテント村に行くと、ブラザーは隅っこのテントを開けて、
「このテントは空だよ。ここなら、良い?」と聞きました。
えー、誰もいない空のテントが残っていたのかー。それなら、もっと早く言えば良かった…と思いましたが、何はともあれ、このテントに移動しました。
さっそく、地面をチェックすると、ここの地面は動きませんでした。
これで安心して寝られると思いました。
ただ地面が動かないだけで、こんなに嬉しいなんて…😂。

その日の夜、テントから移動することを勧めてくれた彼に
「おかげさまで、誰もいなくて地面も動かないテントに移動出来たよ!ありがとう!」と感謝の言葉を伝えました。
すると、彼はにっこりと微笑んでハグをしてくれました。
その後、手を合わせて、「Seijiさんが、幸せでありますように」と言いました。
法友の暖かい優しさに包まれた瞬間でした。本当にありがとう。

(Seiji@日光サンガ)


 こちらは男性のドミトリー
プラムヴィレッジ・タイランドの建物は新しいです


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 瞑想へ

2018年1月11日木曜日

プラムヴィレッジ・タイランド コアサンガ・リトリート報告~3


今回はプラムヴィレッジの食事の紹介をします。
プラムヴィレッジの食事は、僧侶の方々が心を込めて作ったヴィーガン(肉、魚、乳製品、卵を使わない)の食事です。
プラムヴィレッジの敷地内の畑で採れた新鮮な野菜や果物も使っています。
特に豆腐は味が濃厚でとっても美味しく、栄養もたっぷり詰まっているように感じます。


味付けは基本的にベトナム料理の優しい味付けで、日本人の口に合うと思います。
(辛い味付けが好きな人用に唐辛子のトッピングもあります)
食事は毎回、バイキング形式で、自分の食べたい分だけお皿に盛ります。
(朝はいつも欲張って取り過ぎてしまいますね…)


食べ物を取ったら、食堂に移動して、開始の鐘が鳴るまで静かに待ちます。
鐘が鳴ったら、食前の五つの祈り(五観の偈)を唱えて、一緒に食事を共にするサンガの仲間と、手を合わせながら静かに挨拶を交わして、食事を始めます。
私は良く僧侶達の近くに座って食事をしていました。
せっかくプラムヴィレッジに来たので、僧侶の振る舞いを近くで見て吸収したいと思っていたので…。
向かいの席に座った若いシスターと一緒に祈りを捧げ、手を合わせて微笑みを交わすと、とても清々しい気持ちになります。
一切れの人参を口に入れて、じっくりと噛み締めると、人参を通して大地の味や香りが感じられるようです。
手作りの豆腐からは、僧侶達の愛情がたくさん感じられました。


一回の食事を通して、物質的な栄養だけでなく、心の栄養もたくさん頂き、身体も心も満たされました。
食事が終わったら、一緒に食事を楽しんだサンガの仲間達と挨拶を交わして、席を立ちます。
お皿と食器を自分で洗います。
なるべく水を無駄にしないように、水を満たした5つのたらいに順番に入れながら洗います。
今回のリトリート中の食事で一番の楽しみは、12月29日のレイジーデーの夕食ですね。
各国料理が並ぶスペシャルバイキングです!
何とバーベキューもありました。(もちろん、ベジタリアンバーベキューですが)
日本サンガの料理人・マサさんが作ったお寿司🍣は一番人気で、あっという間に無くなりました。
(私は写真しか撮れませんでした…😰)
この時ばかりは、マインドフルネスを保つのがちょっと難しかったです…。

リトリート中、ヴィーガン食を続けることで、他の生き物たちの苦しみを減らし、私自身の心も静まり易くなったように感じます。
日本に帰ってからは、ヴィーガンを完全に毎日続けることは難しいですが、肉・魚を食べる量を減らし、豆乳や納豆、豆腐などを代わりに摂るようにして、プラムヴィレッジでの体験が少しでも活かせるようにしています。

(Seiji@日光サンガ)

【12月29日 レイジーデー夕食のスペシャルバイキングの様子】









にほんブログ村 哲学・思想ブログ 瞑想へ

2018年1月9日火曜日

プラムヴィレッジ・タイランド コアサンガ・リトリート報告~2


リトリート2日目は、夜明け前の5時15分から瞑想ホールで座る瞑想を行いました。
ブラザーの美しい声のチャンティングを聞いた後、静寂の中の座る瞑想。
その後は、歩く瞑想でプラムヴィレッジの広い敷地内を歩きました。
広場では、マインドフルネス体操を行いました。
新鮮な野菜がたっぷりの美味しい朝食を堪能した後、今回のサンガファミリーが集まって顔合わせを行いました。

そして9時45分からオリエンテーションが始まります。
昨夜のトータルリラクゼーションでは、時間に遅れて会場に入れなかったので、
今回は早めに行って、(昨夜の悔しさを晴らすために?)最前列のほぼ真ん中に座りました。
時間になると、大勢の僧侶達が前に集まって来ました。
バイオリンやチェロなどの楽器を持った僧侶もいます。何が始まるのでしょうか?

ブラザーの短い挨拶の後、チェロとバイオリンの演奏が始まりました。
そして「ナモー アヴァローキテーシュヴァラ(南無観世音菩薩)」のチャンティングが始まりました。
(右から2番目は日本人僧侶/ブラザーサンライト)

チャンティングの最中、止めどなく涙が溢れてきました。
そして、脳裏に二人の祖母の姿が思い出されました。
一人は私の母方の祖母、もう一人は妻の父方の祖母でした。

--------------
私の母方の祖母は、私が物心ついたときから、朝晩仏壇に向かってお経を唱えていました。とても優しい祖母で私は小さいときから祖母が大好きでした。
5歳の時に、初めて祖母と一緒にお経を唱えました。祖母の読むお経があまりにも速くて、すぐにどこを読んでいるのか分からなくなりました。
すると、祖母は「今ここを読んでいるんだよ」と教えてくれましたが、すぐに置いてけぼりになりました。
それでも、お経を読み終えると、祖母は仏壇に向かって、孫と一緒にお経が読めたことがとても嬉しくて幸せだと言ってくれました。
そして、仏様が私のことを守ってくれるように祈ってくれました。
高専を卒業し、遠く離れた地で大学に通い始めてから、祖母と数ヶ月に一回文通をするようになりました。
しかし、会社に就職して何年か後、祖母は脳梗塞で倒れました。
妻を連れて、祖母のお見舞いに行きました。母からは「おばあちゃんはもう意識が薄いので、誰が来たのか分からないだろうよ」と言われていましたが、
私が祖母の前に立って「おばあちゃん」と呼び掛けると、祖母は突然大粒の涙を流しました。私は祖母に妻を紹介しました。祖母は私達2人をじっと見つめていました。
この時が祖母との最期の一時でした。

もう一人の妻の父方の祖母も、30年以上毎朝、観音経を唱えていて、菜食を貫いていました。
私が仏教を学んでいることを知ると、とても喜んでくれました。
若い人が仏教を学んでくれるのが本当に嬉しい様子でした。
妻の実家で結婚式を挙げた後、私に華厳経の分厚い経本と、2つの念珠を手渡してくれました。
「この念珠を付けて、私は長い間、観音経を唱え続けたんだよ。
 あなたが困ったときに、観音様があなたをきっと助けてくれるから。
 この念珠はあなたが持っていなさい」と言いました。
そしてそれが、妻の祖母との最期の一時でした。
--------------

アヴァローキテーシュヴァラのチャンティングを聴きながら二人の祖母との思い出が蘇ってきました。
そして、「生も死も無い。死はただ、命の現れる姿が変わっただけ」というタイ(ティク・ナット・ハン師)の言葉が思い出されました。

私の目から流れ出る涙は私一人のものでは無いのだ、と思いました。
この涙は、私の中に生きる二人の祖母の歓喜の涙でもあるのだ、と思いました。
私の身体は大勢の僧侶達に囲まれて、観世音菩薩の慈悲のエネルギーで満たされています。
その喜びに浸りながら、二人の祖母と共に、幸せな時間を過ごしました。

それから、数日後、食事を終えて、宿泊先のテントに向かって歩いている時、一人のブラザーとすれ違いました。
そのブラザーは私の顔を見るなり、私を呼び止めました。そして、こう言いました。
「あなたは、アヴァローキテーシュヴァラのチャンティングをとても深く聴いていましたね」
あれ?なんで知っているんだろう?と私はびっくりしました。
そして、私の祖母のことをブラザーとシェアしました。
ブラザーは私の話しを深く聴いてくれて、「ありがとう。あなたのことは忘れないよ。」
と言ってくれました。

(Seiji@日光サンガ)

プラムヴィレッジ・タイランドで購入した観音像


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 瞑想へ

2018年1月8日月曜日

プラムヴィレッジ・タイランド コアサンガ・リトリート報告~1

親愛なるサンガの皆さま

Seijiです。新年明けましておめでとうございます。
年末年始12/25~1/2はプラムヴィレッジ・タイランドのコアサンガ・リトリートに参加しました。
平和な空気に満ちた中で、充実したプラクティスを行うことが出来ました。
数々のプラクティスの中で、様々な気づきや心の変容を体験することが出来ました。

個人的な体験ではありますが、いくつかシェアさせて頂きたいと思います。
-----------------------
12/25の午後、プラムヴィレッジに到着してチェックインの手続きを行いました。
到着直後、まだ私の気持ちは浮ついていました。
そんな時、焦って荷物を取りに行こうとした私に向かって、若いブラザーが笑顔で「ハピネース!」と言いました。
その言葉で私はハッとしました。そうか、ここは焦る必要は無い場所なんだ。
私はブラザーに笑顔で返し、呼吸に戻りました。

手続きを済ませ、食堂と瞑想ホールの場所を確認するために、敷地内を歩きました。
すると、向こうから一人のシスターがゆったりと歩いて来ました。
その姿があまりに優雅で美しかったので、思わず私は足を止めてシスターに手を合わせ、お辞儀をしました。
シスターも手を合わせて微笑みと共にお辞儀を返してくれました。


夕食後、瞑想ホールでトータルリラクゼーションが行われました。私はのんびりとシャワーや洗濯をしていたので、開始時間に遅れてしまいました 。
ホールはすでに満員で、ホール外の階段近くにマットを敷いて横たわることになってしまいました。
「こんな場所でリラクゼーションなど出来るのだろうか…」と
不安を抱えながら横たわると、ホールの中からシスター・チャンコンの声が聞こえてきました。
その声に身を委ねながら、身体の力を抜いていきました。
「あなたの手も、足も、腕も、目も、口も、鼻も、心臓も、肝臓も、胃も、腸も…、あなたを愛しています…」と、シスター・チャンコンの力強い声と共にホールから大きなエネルギーが流れてくるのを感じました。なぜだか涙が止まらなくなりました。

シスターの声に導かれながら、自分の身体の一つ一つに気づきと感謝と愛のエネルギーを送りました。

こうして、私のプラムヴィレッジ生活は始まりました。
(つづく)

 ブッダガーデンの仏像

石で描かれたプラムヴィレッジのシンボル

 広場で蹴鞠?を楽しむシスターと参加者


にほんブログ村 哲学・思想ブログ 瞑想へ