2018年4月15日日曜日

プラムヴィレッジ僧侶団 来日プレツアー『WALK WITH ME』上映会報告

プラムヴィレッジ僧侶団が来日してのツアーイベントがいよいよスタートしました!
4月14日は、東京・銀座での『WALK WITH ME』の上映会があり、参加してきましたので、報告します。

お昼前に日比谷公園の草地広場に集合して、マインドフルピクニックをしました。
まずは、ブラザーのリードで誘導付きの座る瞑想を行いました。
都会の周りに人もたくさんいる公園での瞑想ですが、サンガの大きな流れの中で瞑想すると、安心して自分の吸う呼吸、吐く呼吸に意識を寄り添わせることが出来ます。
 その後、食べる瞑想を行いました。
ブラザーからは、「私達には早く食べる習慣があって、一口食べて2~3回噛んで飲み込んでしまいますが、食べる瞑想では30回噛みましょう」とアドバイスがあり、
食べ物を一口含むごとに箸を置いて、30回噛んで食べ物の歯触りや香りをじっくりと味わいました。


食事の後は、日比谷公園前の派出所を出発点に銀座の中心を通って、上映会の会場である「シネスイッチ銀座」まで歩く瞑想を行いました。




週末の人通りの多い銀座の中心を歩きましたが、僧侶達のゆったりと歩く姿に導かれて、一歩一歩の感覚を味わいながら歩くと、都会の雑踏が遠のき、雑踏の中にある静寂を感じる瞬間がありました。


上映会では、司会者の方と僧侶達の挨拶があって、短い座る瞑想を皆で行い、上映が始まりました。

映画館で見る『WALK WITH ME』は、プラムヴィレッジの空気感まで伝わってくる素晴らしい体験でした。
特に私の心に残ったのは、プラムヴィレッジのリトリートに参加した母と息子の和解のシーンでした。
母が息子に過去の過ちを話し、愛を伝えるシーンは、深く心に響きました。
私自身も親から受け継いだネガティブな習慣のエネルギーを変容させ、次の世代に手渡さないために、日々マインドフルネスの実践を重ねていますが、それでも習慣のエネルギーに流されて、苦しみを与えてしまうこともあります。
映画の中の母の姿が、私自身や私の母と重なり、そして、映画の中の息子の姿が、私自身や私の娘と重なり、涙が出てきました。
上映が終わると、観客からのQ&Aがありました。
僧侶達が出家するきっかけとなったエピソードでは、意外な話しが出てきて、とても興味深かったです。僧侶達の人間らしい部分を包み隠さずに教えてくれました。
上映会の後、僧侶団は明日のイベントに向けて東京駅から京都に行きました。
私も東京駅から新幹線で栃木に戻るため、東京駅まで一緒に見送りをさせて頂きました。
見送りの時に、シスターやブラザーと少しお話しをさせて頂きました。



私が栃木でサンガ活動をしていて、栃木には温泉がたくさんあることを伝えると、ブラザーが「温泉良いな~、栃木にも行きたかった~」と言っていましたし、シスターチャイも「日光は小学校の修学旅行で行っただけだから、また行きたいねー」と言っていたので、来年は栃木でのツアーが実現するかも知れませんね♪
楽しみにしていましょう♪

(Seiji@日光サンガ)

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2018年4月12日木曜日

日光サンガ 4月の「気づきの日」瞑想会の報告

親愛なるサンガの皆さま、
4月8日に日光サンガ3回目の「気づきの日」が開催されました。

午前中は全国のサンガと、ワシントンのアン・フーンさんトゥさんご夫妻とZoomで繋がり、
アン・フーンさんの法話、トゥさんのトータル・ディープリラクゼーションがありました。
法話の質疑応答では、のんびりした生活に憧れて東京から田舎に移住したが、田舎特有の人間関係などで怒りを感じてしまった方からの相談がありました。

アン・フーンさんからの回答では、私達は物事のポジティブな面よりも、ネガティブな面に意識が向きやすいこと。
マインドフルネスとは、物事をどのように受け取るかを「選択」するかを私達自身が決める力を養うこと を伝えて頂きました。

回答の最後にアン・フーンさんが「もし、こんど苦しみを感じたときは大きな声で私の名前を呼んで下さい。そうすれば、私はあなたの苦しみを和らげるためにいつでもあなたの所にやってきます。あなたは一人ではありません。私が見守っています。」という言葉で、アン・フーンさんの慈悲の心が伝わり、胸が温かくなりました。

その後、お昼は食べる瞑想をしました。持参した野菜の煮物を一つ一つ丁寧に噛みしめながら、食事を楽しみました。

その後は歩く瞑想をしました。まずはみんなで「I have arrived」を歌ってから、和室内で歩く瞑想をして、さくら市内の「勝山公園」に向かいました。
例年だと、さくら市は今頃が桜が満開の時期なのですが、今年は桜の開花が早すぎたため、公園内のソメイヨシノはすでに散っていました。
その代わり、林の中は新緑に包まれていて、モミジの新緑が鮮やかでした。

 
林を抜け、鬼怒川を見下ろす展望台に出ると八重桜がちょうど満開でした。
満開の八重桜の下で、マインドフルネス体操をしました。



大きく息を吸いながら、身体いっぱいに伸びをすると、目の前には青空と桜のピンクが広がり、春の美しい色彩を楽しむことが出来ました。

歩く瞑想を終えて、和室に戻って、座る瞑想を行いました。

その後は、お茶の瞑想をしました。
 今日は日本の暦では、お釈迦様の誕生をお祝いする「花祭り」の日です。
ちょうど先月、日光の高徳寺の副住職様から「甘茶」を頂きました。
甘茶とみんなで持ち寄ったお菓子をマインドフルに楽しみました。


それから、ダルマシェアリングをしました。
シェアリングでは、今日の気づきの日を通して感じたことや、日常生活での気づきについてシェアリングをしてくれました。

午後5時に気づきの日が終わり、時間がある人はいつもの松島温泉・乙女の湯に向かいました。
私は、自宅に立ち寄って3歳の娘を連れて温泉に行きました。
私にとって、この日が初めて娘と一緒に温泉に入る日になりました。
これまでずっと、娘と一緒に温泉に行こうと思っていたのですが、
色々な心配事が思考に浮かんで二の足を踏んでいました。
しかし、今日のアン・フーンさんの法話の中で、
「今日、家族を愛してください。明日では遅すぎます」という言葉が心に響き、
本当にやりたいことを、いつまでも理由を付けて先延ばしにするのでは無く、今こそやろうと決意して、娘を連れて行きました。
娘と二人で広い露天風呂に浸かり、大広間でサンガの仲間達と合流し、一緒に晩ご飯とアイスを食べました。
建物から外に出ると、娘が歓声を上げて空を見上げました。
夜空には満天の星が輝いていました。
この日はサンガの仲間達や娘と、楽しく幸せな時間を過ごすことが出来ました。

次回の気づきの日は、6月3日(日曜日)の予定です。

(Seiji@日光サンガ)


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