2019年7月29日月曜日

8月4日「気づきの日」マインドフルネス・プラクティスを開催


2019年8月4日に全国共通の「気づきの日」1日瞑想会(マインドフルネス・プラクティス)が開催されます。

【プログラム】
10~12時半頃:ティク・ナット・ハン師の姪であるアン・フーンさんご夫妻による法話とトータル・リラクゼーションがワシントンと繋いでライブ中継。
12時半~13時半頃:食べる瞑想
13時半~14時半頃:歩く瞑想、マインドフルネス体操
14時半~15時半頃:歌う瞑想、座る瞑想
15時半~16時頃:5つのマインドフルネス・トレーニングの読み合わせ
16時~17時頃:ダルマ・シェアリング(わかちあいの瞑想)
 (プログラムの合間に適宜休憩があります)

瞑想初心者でも大歓迎です。ご参加をお待ちしております♪

【日時】 2019年8月4日(日曜日)
     10時~17時頃
    (会場は9時半前には開いています)
    (法話に参加される場合、開始5分前には到着をお願いします)
    (午前のみ/午後のみ/途中退席も可です)

【場所】 栃木県さくら市喜連川公民館・2階・和室

     
     ※駐車場有り
     ※公共の交通機関の場合、氏家駅から先のバス便が大変少ないです。
      事前にご連絡頂ければ、JR氏家駅から無料送迎します。
      (JR氏家駅に9時までに到着して下さい)

【参加費】 1000円+任意のドネーション

  ※アン・フーン&トゥご夫妻は、日本のサンガづくりのため、
   無償で法話をしてくださっています。
   活動継続のため、全くの任意で構いませんので、
   よろしければご寄付のほど宜しくお願い致します。

【持ち物】・昼食(なるべく菜食で)
     ・飲み物(水筒、ペットボトル等)
     ・プラムヴィレッジの実践を解説する小冊子「リトリートへようこそ」
      (お持ちでない方は、当日貸出用の冊子をご用意します。)
     ・温泉セット♨(瞑想会後、時間のある方は♪)
      (すぐ近くに日本三大美肌の湯/喜連川温泉があります♪)

【申込み】参加申込みは📮こちらから📮
     前日まで参加を受付けています。



会場の和室です。2間あって、とっても広いです


歩く瞑想では喜連川神社に行き、マインドフルネス体操をします

瞑想会の後は、時間のある方は温泉に行きます。
松島温泉・乙女の湯が定番です。
ほど良い温度の露天風呂に浸かり、のんびりと過ごしましょう♪


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2019年7月17日水曜日

プラムヴィレッジ僧侶団 来日ツアー2019 報告

今年のゴールデンウィークもプラムヴィレッジの僧侶団が来日して、日本各地で瞑想会を行いました。
私は、「教育者向け瞑想会」「コアサンガのための1日瞑想会」「プラムヴィレッジ僧侶団 お別れパーティー」に参加させて頂きましたので、写真でご報告させて頂きます。

①教育者向け瞑想会
今年は2日間に掛けて、行われました。
1日目は、早稲田大学戸山キャンパスで、午前中は座る瞑想、法話と歌う瞑想、­午後は歩く瞑想とダルマシェアリングが行われました。
教育者向け瞑想会のテーマは「Happy teachers change the world(幸せな先生たちが世界を変える)」。未来を担う子供達を育て、教える立場である先生たちご自身が幸せであることの大切さが強調されています。
しかし、現実の社会では先生たちは重い責任や数多くの仕事を背負い、心身をゆっくりと休むことも出来ません。瞑想会では、まず、先生たちが安心した雰囲気の中で、ゆっくりと心身を休めるように促しました。最初の座る瞑想の合図である鐘が鳴り響くと、会場は静けさに包まれました。その平和に満ちた静けさの中で涙を流す参加者の方もいらっしゃいました。
午後の歩く瞑想では、参加者全員で戸山公園を歩きました。新緑とツツジ、花壇に咲く色とりどりの花、藤の花を楽しみつつ、一歩一歩の歩みに気づきを向けました。
会場に戻ってからは各グループでダルマシェアリングを行いました。
今日の瞑想を通して感じたことや、日常生活や職場(学校)で抱えている苦しみなど、参加者それぞれが心からのシェアリングをしてくれました。
瞑想会が終わり、プラムヴィレッジの僧侶の方々と、戸山キャンパス向かいの穴八幡宮まで参拝し、高田馬場駅まで見送りました。駅のホームで別れる時のブラザー・サンライトの屈託のない笑顔がいつまでも心に残りました。













2日目は、かえつ有明中・高等学校の図書室で行われました。この日は3グループに分かれて、各グループが座る瞑想、食べる瞑想、小石の瞑想のどれかを30分掛けて学び、学んだことを別のグループのメンバーに教えるというものでした。
参加者の先生方は、この「教える」時にイキイキとした表情を見せていることが印象的でした。やっぱり先生は、人に教えることに大きな喜びを感じているんだなと思いました。
私は2日目は娘を連れて参加しました。最初、娘は人見知りの態度を見せていましたが、優しいブラザー・シスター達とすぐに懐いて楽しく遊んでいました。
法話の間は凛とした表情で教えを説いていたブラザー・ポテトが4歳の娘を相手にユーモア溢れる表情で遊んでくれたのが、印象的でした。
その臨機応変さがマインドフルネスのプラクティスの醍醐味なんですね。







②コアサンガのための1日瞑想会
プラムヴィレッジ僧侶団が富士山リトリートに出発する前日に、全国各地のサンガ活動で主体となっているメンバーが集まり、サンガ作りについてお話をしたり、シェアリングをする場を設定して頂きました。
サンガのコアメンバーだけの普段とは違う集まりになったため、話しの内容もとても深いものになりました。これまであまり話すことのなかったそれぞれの深い悩みや葛藤などもシェアされました。
ブラザー・サンライトの「”こんなことはサンガでシェアしてはいけない”と思うようなら、それはまだ本当のサンガではありません。本当のサンガならば、そこに本当の調和があるなら、”こんなことはサンガでシェアしてはいけない”と思っていたことも、シェア出来るものです」
という言葉が心に残りました。




③プラムヴィレッジ僧侶団 お別れパーティー
来日中プラムヴィレッジ僧侶団が滞在していた本應寺で、東京を離れる前夜に行われました。パーティーには本應寺の特製の手打ちそばや精進料理の数々が振舞われて、豪華なパーティーとなりました。その後は、今年の来日ツアーで撮影された写真の上映会やプレゼント交換、プラムヴィレッジ僧侶団による観世音菩薩(アヴァローキテーシュヴァラ)のチャンティングがありました。
翌日は、関西へ向かう僧侶の方々を東京駅までお見送りをして、さらに、午後の便で韓国へ帰国する僧侶の方を成田山・新勝寺にご案内して、そのまま成田空港にお見送りをしました。







今年の来日ツアーは、例年以上に大きな盛り上がりを見せたようで、嬉しい限りです。
来日ツアーの詳しいレポートは、ティク・ナット・ハン「マインドフルネスの教え」Facebookページをご覧ください。

2019年7月14日日曜日

日光サンガ 7月の「気づきの日」瞑想会の報告(3)

(アン・フーンさんの法話の続きです)

もう一度繰り返しになりますが、世界に安全で安心できる場所というのはそんなに多くはありません。ですから、私達の究極的な願いというのは、安全で安心できる場所を作るということです。ただ、サンガを安全で安心できる場所にするためには、リーダー一人で出来ることではありません。そこにいる一人ひとりがプラクティスをすることで、みんなの力によって、その場が安全で安心できる場所になるのです。5つのマインドフルネス・トレーニングを学び、プラクティスをすることがそこで安全で安心できる場所になる助けになります。

想像してみてください。小さな子供達はそこが安全で安心できる場所であれば、自然に歌いだしたり、踊ったりします。しかし、そこで安全や安心を感じることが出来なければ、静かに小さく縮こまってしまいます。サンガでも小さな子供達が歌ったり踊ったりできるような安全で安心できる場所にすることが必要です。それが本当に癒しになるからです。時々、50代60代の方がサンガにやって来ます。彼等は子供の頃から今まで、歌ったりすることがありませんでした。彼等は子供の頃に「あなたは歌が下手だ」と非難され、それ以来歌うことを止めてしまったのです。そんな彼等がサンガに来て、安全で安心できる場所の中で再び歌ったり踊ったりすることが出来るようになるのです。

こんな話しがありました。サンガに50代後半の女性が来ました。彼女は介護中の母親にハグをすることが出来ませんでした。なぜなら、彼女と母親との間に大きな苦しみがあったからです。しかし、サンガに来たあと、彼女は家に帰って母親と初めてハグをしました。そして、その日の夜、母親は亡くなりました。彼女はこれまで何年も母親とハグをするための方法を探していました。しかし、見つかりませんでした。そして、サンガに来たことによって、彼女はついに母親とハグをすることが出来ました。それがサンガの奇跡なのです。
ですから、もし、あなたがサンガを作って、何年経っても、4、5人しか集まらなかったとしても、大丈夫です。心配しないで下さい。そのサンガが幸せでリラックスできて、安全で安心できる場所であるのならば、それは素晴らしいことです。ぜひ、サンガを続けてください。もしかしたら、私が先ほど話した女性のように、誰かがあなたのサンガに来たことで母親と初めてハグ出来るようになれるかも知れないからです。その誰かはまだサンガには来ていないかも知れません。だからこそ、その誰かのために、安全で安心できるサンガの土壌を耕し、うるおしてください。
私の人生を振り返ってみると、私の人生の中で最も意味のあると思えたことは「サンガを作った」ということでした。
そして、サンガの中には奇跡があります。その奇跡は私達が知っていることかもしれないし、まだ知らないことかもしれません。皆さん、画面を見てください。モモさんが赤ちゃんを抱きしめていますね。モモさんが今、赤ちゃんを抱きしめている。これがサンガの奇跡なのです。
(筆者注:モモさんは、産後、大きな苦しみの中にいましたが、サンガの励ましと、モモさん自身のプラクティスにより、その苦しみを乗り越えて、今は赤ちゃんと幸せな日々を送っています)

皆さん一人一人の中にある幸せや喜び、心地良さは、3年前のモモさんの中にもありました。
そして、3年前のモモさんの中にあった幸せや喜び、心地良さは、今、モモさんの隣にいる赤ちゃんにも引き継がれました。それは、「このようになりたい」という望みと繋がっています。ですから、皆さん、夢を持ち続けてください。そして、その夢を毎日思い出してください。そして、一歩一歩の歩み、一つ一つの呼吸の中にある奇跡を見失わないで下さい。なぜなら、一歩一歩の歩み、一つ一つの呼吸はその瞬間にしかないからです。

(法話終わり)



法話が終わり、片づけをしようと目をやると、驚いたことがありました。
今朝、自宅の庭で百合の花を切って、一輪挿しに入れて、サンガに持って来たのですが、百合の花の3つのつぼみのうち、1つしか咲いておらず、2つは閉じたつぼみのままでした。それが、法話が終わると、いつの間にか3つとも完全に咲いていたのです。2つの閉じたつぼみがいつ開いたのか、分かりませんが、法話の最中に少しずつ開き、法話の終わりには完全に開いたようです。
まるで、サンガの奇跡がここでも起きたようでした。

 その後、食べる瞑想を行いました。家族が準備してくれたお弁当のフタを開けると、ご飯がちょうど七夕の夜空(天の川をはさんで、織姫と彦星)のように飾られていました。
家族の暖かい心遣いに感謝しながら、一つ一つを味わって食べました。


歩く瞑想では、会場の近くにある光明寺まで歩きました。光明寺の不動明王像の足元には感満石(触れながら心を込めて願い事をすると、その願いが満たされる石)がありました。七夕の日にピッタリの石だね。と皆で言いました。丸い石の手触りが心地良く感じられました。 




お寺の裏手にある巨木の根元でマインドフルネス体操を始めましたが、雨が強く降り出したので、会場まで戻って、この日は和室で体操をしました。


最後のダルマ・シェアリングでは、メンバーの方が、日光サンガに参加するようになって、自宅でも瞑想に取り組み、人生の流れが変わったことをシェアしてくれました。
小さいグループながらも、日光サンガを始めたことで、メンバー一人ひとりの幸せや喜びを育むことが出来て本当に良かったと思いました。


瞑想会の後は、都合の良い方は近くの温泉(松島温泉乙女の湯)に行って、ぬるめの温泉で、ゆったりとした時間を過ごしました。

次回の瞑想会は8月4日(日曜日)です。
皆さまの参加をお待ちしております。

2019年7月10日水曜日

日光サンガ 7月の「気づきの日」瞑想会の報告(2)

(アン・フーンさんの法話の続きです)

もし、座る瞑想の時間に横たわっていたら、「この瞑想は正しくないのでは?間違っているのでは?こんなことをしていたら仏陀のようには決してなれないのでは?」と怖れています。
私がサンガを作るとき、「このサンガを安全な場所にしたい、正しいプラクティスを行う場所にしたい」という思いを持ちます。しかし、その思いがかえって重荷になることもあります。
どんなに美しいプラクティスをしていても、「正しい。間違っている」という二元的な思考に囚われてしまえば、その美しさは損なわれ、「こうあるべき」という思考の犠牲者になってしまいます。
そのため、リトリートの時に私は先生として参加することがありますが、座る瞑想の時に、横たわって瞑想することもあります。もし、私が横たわって瞑想していれば、このリトリートに初めて参加した方たちは「あー、ここでは横たわって瞑想しても良いんだ!」と安心することが出来ます。もしかしたら、初めて参加した方たちは疲れ切っていて、座る瞑想が出来ないかも知れないからです。

もし、あなたがサンガに来て、安全・安心を感じることが出来るのならば、あなたはすでにサンガに貢献をしています。あなたはサンガのために何かをしなければならない、というわけではありません。あなたがそこにいてくれる。あなたがそこで安全・安心を感じていることそのものが、サンガをより安全・安心な場所にしてくれるからです。ここが安全・安心な場所だから微笑むことが出来る。泣くことが出来る。それが一番大切なことです。

3年前のリトリートでモモさんの赤ちゃんはどこにいましたか?今、モモさんの隣にいる美しい赤ちゃんは3年前はどこにいましたか?3年前、モモさんはまだ妊娠していませんでした。
それは私達が深く考える必要のある問いです。
私達に、赤ちゃんが出来るまで待つ必要はありません。赤ちゃんのために安全な場所を作ることは、例え今、赤ちゃんがいなくても、今この時に行うことが出来ます。


あなたが子どもを持っていても、持っていなくても、男性でも、女性でも、僧侶でも、在家でも、大切なことは夢を持つということです。
今日、サンガの皆さんが夢をシェアしてくれましたね。それは、あなた方の心にある深い望みであり、希望です。私達は毎日、毎朝、自分の夢や望みに触れることが出来ます。それが実現する未来まで待つ必要はありません。もし、あなたが人と人との繋がりを作りたいと願うのであれば、もし、あなたが人と自然とがもっと深く繋がり合いたいと願うのであれば、今ここでそれを実行することが出来ます。あなたに意図があり、あなたが心と身体を一つに繋げるプラクティスが出来るのであれば、あなたがやりたいと思っていることを実現することが出来ます。
もし、あなたがこの地球に平和をもたらしたいと思うのであれば、あなたが踏み出すその一歩をまるで地球に大地にキスをするように優しく踏み出してください。
もし、あなたがこの世界を慈悲深いものでありたいと思うのであれば、あなた自身のこの一日を優しさと思いやりを持って生きてください。

サンガは決して大きくある必要はありません。一人ひとりがそこにいて、心から安全であると思えることが大切です。サンガは2人からでも始められます。カップルやパートナーでも構いません。そこに、調和と平和と喜びがあれば、もっと人が集まってきます。ですから、モモさんと赤ちゃんはすでにサンガです。モモさんが鐘を招く様子を赤ちゃんは見ています。ですから、モモさんは赤ちゃんに「鐘はこうやって招くんだよ」とわざわざ教える必要はありません。モモさんが鐘を招く姿を見ることで、赤ちゃんは自然に学んでいくからです。

私達の息子は26歳で、すでに青年です。私達はこれまで息子に鐘の招き方やベトナム語でのお経の唱え方を教えたことはありません。しかし、彼は鐘を招くことも出来るし、ベトナム語でお経を唱えることも出来ます。彼は私達の姿を見て学んだからです。ベトナム語でのリトリートが開かれた時に、彼はベトナム語のお経をとても美しく唱え、皆を驚かせました。

ここが安全であること、そのことが私達が教えを伝えるうえで最も大切なことです。
ですから皆さん、サンガのサイズがどれくらいであるかということに対して、心配しないでください。「私のサンガは人が少ないのでは?小さ過ぎるのでは?」ということに囚われないで下さい。一番大切なことは、そこが安全で、安心できる場所であるか?ということです。

でも、安全である、安心できる場所である、と感じることはどういうことでしょうか。
安全であるということは、自分の心の内側にあることを分かち合うことができる、ということです。
安心できる場所ということは、そこで苦しみを分かち合うことができる、ということです。
心を開いて苦しみを分かち合うことが出来た時、それはお祝いの瞬間なのです。苦しみを分かち合うことが出来た時、そこが安全で安心できる場所になった、ということだからです。

家族やパートナー、カップル、親子の間でも苦しみや困難を分かち合うことが出来ないことがあります。彼らはリトリートにやって来て、そこでようやく苦しみや困難を分かち合うことが出来ます。リトリートの時、私達は家族のメンバーを同じシェアリンググループには入れません。しかしリトリートの終わりには、彼らは幸福な気持ちになって、お互いにハグをします。そして、家庭の中にプラクティスを持ち帰ります。そして、家庭の中でお互いの抱えている喜びや苦しみを分かち合うようになります。

(続きます)

2019年7月9日火曜日

日光サンガ 7月の「気づきの日」瞑想会の報告(1)

7月7日、日光サンガの「気づきの日」一日瞑想会が開かれました。
午前中はアンフーンさん、トゥさんの法話とディープリラクゼーションが行われました。
この日は七夕の日です。日本では七夕飾りに願い事を書く習慣があるので、法話では願い事にまつわるお話をして頂くようにリクエストしました。
 


冒頭では、アンフーンさん、トゥさんから、「サンガの皆さんにはどんな願い事がありますか?各サンガからそれぞれ願い事を一つずつシェアしてください」と呼び掛けられました。
すると、各サンガから
 ・世界平和を願います
 ・私自身の内側が平和になって、その平和が世界へと広がっていって欲しい
 ・サンガに多くの方が来てくれて、より深い瞑想実践が出来ますように
 ・私の内側にある怖れや不安を優しく抱き寄せて、それが変容されますように
 ・自宅の周りでもサンガを作ることが出来ますように
と言った、願いが出てきました。
その後、トゥさんから
「願い事を声に出して、皆の前で大きく話すことは良いことです。それによって、その願い事がさらに強くなるからです。他の方もぜひ願い事を話して下さい。あと数名話して下さい」
と呼び掛けられました。

私も言おうかどうか迷っていたのですが、トゥさんからの呼び掛けを受けて、勇気を出して言うことにしました。
「日光サンガからです。私の願いは2人の娘やこれからの新しい世代を担う人たちが自分の才能を発揮して、本当にやりたいと思えることを遠慮なく伸び伸びと出来るようになることです」
と話しました。
実は今朝、NHKでノーベル平和賞を受賞したマララさんの特集番組が放送されて見ていました。番組の中でマララさんの父親が、女性差別の風習が強い地にあって、その風習にも屈せずに自分の娘であるマララさんに質の高い教育を受けさせて、才能を開花させるように後押ししたことに大きな感動を覚えました。私もマララさんの父親のように娘の才能の翼を大空に羽ばたかせるようになりたいと感じて、この願いを話しました。そのためには、私自身の内側にある怖れや嫉妬、怒りなどの感情を変容できるようにプラクティスを続けたいと思いました。

私の後にも、
 ・お釈迦様と同じ体験をしたい
 ・国会に一人でも多く、経済を優先せずに、子供や生き物たちの命、地球環境を優先する議員が増えて欲しい
 ・自然の人との調和
 ・ティク・ナット・ハン師のように、瞑想でも、仕事でも、遊びでも、常に集中して行えるようなスーパーヒーローになりたい
と言った願い事がシェアされました。

その後、ディープリラクゼーションが行われました。それからアンフーンさんの法話がありました。


3年前、京都でインナーチャイルドを癒すリトリートを行った時、私が今でも覚えているのは、ダイニングホールでディープリラクゼーションを行った後でも、モモさんが身体を横たえて、リラックスしていることでした。モモさん以外にも多くの人が身体を横たえてリラックスしていました。
私がサンガで一番大切にしていることは「サンガが安全で安心できる場であること」です。
サンガというのは、何か計画されたものではありません。私達が集まって一緒にプラクティスをして、立ち止まり、リラックスして微笑み、お互いの心の声に耳を澄ませる場です。
私達はプラクティスをすることによってサンガを安全な場所にしています。それは、「安全な場所にしよう。平和な場所にしよう。幸せな場所にしよう。来た人を幸せにしよう」と意図を持って作るからそうなるわけではありません。私達はただそこで自分自身に帰ってプラクティスをします。立ち止まり、呼吸に帰って、自分自身のケアをして、微笑む。そのプラクティスの実践によって、安全で平和な場所、サンガが自然と作り出されていきます。
良く見てみると、安全な場所というのは、この地球の中ではそれほど多くはありません。家庭の中でも安全ではなく、家族の間でも本当の気持ちを分かち合うことも安全だとは思えません。自分の思っていることや感じていることを職場で分かち合うことも安全だとは思えません。
私達は「正しくある。適切である。多くの人の意見と同じである」ことに囚われて、自分が本当に感じていることを分かち合えないことが多くあります。
「あなたは間違っている」と言われていることを怖れています。
「あなたは正しくプラクティスをしていない」と言われることを怖れています。
お茶の瞑想の時間でさえ、「クッキーの缶を手渡す作法が間違っているのではないか」と言うことすら怖れています。
昼も夜も「私は正しいことをしているのだろうか?私は間違ったことをしているのではないだろうか?」と言った思いに囚われています。そうした思いで多くのエネルギーを使っています。

(続きます)