2019年7月9日火曜日

日光サンガ 7月の「気づきの日」瞑想会の報告(1)

7月7日、日光サンガの「気づきの日」一日瞑想会が開かれました。
午前中はアンフーンさん、トゥさんの法話とディープリラクゼーションが行われました。
この日は七夕の日です。日本では七夕飾りに願い事を書く習慣があるので、法話では願い事にまつわるお話をして頂くようにリクエストしました。
 


冒頭では、アンフーンさん、トゥさんから、「サンガの皆さんにはどんな願い事がありますか?各サンガからそれぞれ願い事を一つずつシェアしてください」と呼び掛けられました。
すると、各サンガから
 ・世界平和を願います
 ・私自身の内側が平和になって、その平和が世界へと広がっていって欲しい
 ・サンガに多くの方が来てくれて、より深い瞑想実践が出来ますように
 ・私の内側にある怖れや不安を優しく抱き寄せて、それが変容されますように
 ・自宅の周りでもサンガを作ることが出来ますように
と言った、願いが出てきました。
その後、トゥさんから
「願い事を声に出して、皆の前で大きく話すことは良いことです。それによって、その願い事がさらに強くなるからです。他の方もぜひ願い事を話して下さい。あと数名話して下さい」
と呼び掛けられました。

私も言おうかどうか迷っていたのですが、トゥさんからの呼び掛けを受けて、勇気を出して言うことにしました。
「日光サンガからです。私の願いは2人の娘やこれからの新しい世代を担う人たちが自分の才能を発揮して、本当にやりたいと思えることを遠慮なく伸び伸びと出来るようになることです」
と話しました。
実は今朝、NHKでノーベル平和賞を受賞したマララさんの特集番組が放送されて見ていました。番組の中でマララさんの父親が、女性差別の風習が強い地にあって、その風習にも屈せずに自分の娘であるマララさんに質の高い教育を受けさせて、才能を開花させるように後押ししたことに大きな感動を覚えました。私もマララさんの父親のように娘の才能の翼を大空に羽ばたかせるようになりたいと感じて、この願いを話しました。そのためには、私自身の内側にある怖れや嫉妬、怒りなどの感情を変容できるようにプラクティスを続けたいと思いました。

私の後にも、
 ・お釈迦様と同じ体験をしたい
 ・国会に一人でも多く、経済を優先せずに、子供や生き物たちの命、地球環境を優先する議員が増えて欲しい
 ・自然の人との調和
 ・ティク・ナット・ハン師のように、瞑想でも、仕事でも、遊びでも、常に集中して行えるようなスーパーヒーローになりたい
と言った願い事がシェアされました。

その後、ディープリラクゼーションが行われました。それからアンフーンさんの法話がありました。


3年前、京都でインナーチャイルドを癒すリトリートを行った時、私が今でも覚えているのは、ダイニングホールでディープリラクゼーションを行った後でも、モモさんが身体を横たえて、リラックスしていることでした。モモさん以外にも多くの人が身体を横たえてリラックスしていました。
私がサンガで一番大切にしていることは「サンガが安全で安心できる場であること」です。
サンガというのは、何か計画されたものではありません。私達が集まって一緒にプラクティスをして、立ち止まり、リラックスして微笑み、お互いの心の声に耳を澄ませる場です。
私達はプラクティスをすることによってサンガを安全な場所にしています。それは、「安全な場所にしよう。平和な場所にしよう。幸せな場所にしよう。来た人を幸せにしよう」と意図を持って作るからそうなるわけではありません。私達はただそこで自分自身に帰ってプラクティスをします。立ち止まり、呼吸に帰って、自分自身のケアをして、微笑む。そのプラクティスの実践によって、安全で平和な場所、サンガが自然と作り出されていきます。
良く見てみると、安全な場所というのは、この地球の中ではそれほど多くはありません。家庭の中でも安全ではなく、家族の間でも本当の気持ちを分かち合うことも安全だとは思えません。自分の思っていることや感じていることを職場で分かち合うことも安全だとは思えません。
私達は「正しくある。適切である。多くの人の意見と同じである」ことに囚われて、自分が本当に感じていることを分かち合えないことが多くあります。
「あなたは間違っている」と言われていることを怖れています。
「あなたは正しくプラクティスをしていない」と言われることを怖れています。
お茶の瞑想の時間でさえ、「クッキーの缶を手渡す作法が間違っているのではないか」と言うことすら怖れています。
昼も夜も「私は正しいことをしているのだろうか?私は間違ったことをしているのではないだろうか?」と言った思いに囚われています。そうした思いで多くのエネルギーを使っています。

(続きます)