2019年7月17日水曜日

プラムヴィレッジ僧侶団 来日ツアー2019 報告

今年のゴールデンウィークもプラムヴィレッジの僧侶団が来日して、日本各地で瞑想会を行いました。
私は、「教育者向け瞑想会」「コアサンガのための1日瞑想会」「プラムヴィレッジ僧侶団 お別れパーティー」に参加させて頂きましたので、写真でご報告させて頂きます。

①教育者向け瞑想会
今年は2日間に掛けて、行われました。
1日目は、早稲田大学戸山キャンパスで、午前中は座る瞑想、法話と歌う瞑想、­午後は歩く瞑想とダルマシェアリングが行われました。
教育者向け瞑想会のテーマは「Happy teachers change the world(幸せな先生たちが世界を変える)」。未来を担う子供達を育て、教える立場である先生たちご自身が幸せであることの大切さが強調されています。
しかし、現実の社会では先生たちは重い責任や数多くの仕事を背負い、心身をゆっくりと休むことも出来ません。瞑想会では、まず、先生たちが安心した雰囲気の中で、ゆっくりと心身を休めるように促しました。最初の座る瞑想の合図である鐘が鳴り響くと、会場は静けさに包まれました。その平和に満ちた静けさの中で涙を流す参加者の方もいらっしゃいました。
午後の歩く瞑想では、参加者全員で戸山公園を歩きました。新緑とツツジ、花壇に咲く色とりどりの花、藤の花を楽しみつつ、一歩一歩の歩みに気づきを向けました。
会場に戻ってからは各グループでダルマシェアリングを行いました。
今日の瞑想を通して感じたことや、日常生活や職場(学校)で抱えている苦しみなど、参加者それぞれが心からのシェアリングをしてくれました。
瞑想会が終わり、プラムヴィレッジの僧侶の方々と、戸山キャンパス向かいの穴八幡宮まで参拝し、高田馬場駅まで見送りました。駅のホームで別れる時のブラザー・サンライトの屈託のない笑顔がいつまでも心に残りました。













2日目は、かえつ有明中・高等学校の図書室で行われました。この日は3グループに分かれて、各グループが座る瞑想、食べる瞑想、小石の瞑想のどれかを30分掛けて学び、学んだことを別のグループのメンバーに教えるというものでした。
参加者の先生方は、この「教える」時にイキイキとした表情を見せていることが印象的でした。やっぱり先生は、人に教えることに大きな喜びを感じているんだなと思いました。
私は2日目は娘を連れて参加しました。最初、娘は人見知りの態度を見せていましたが、優しいブラザー・シスター達とすぐに懐いて楽しく遊んでいました。
法話の間は凛とした表情で教えを説いていたブラザー・ポテトが4歳の娘を相手にユーモア溢れる表情で遊んでくれたのが、印象的でした。
その臨機応変さがマインドフルネスのプラクティスの醍醐味なんですね。







②コアサンガのための1日瞑想会
プラムヴィレッジ僧侶団が富士山リトリートに出発する前日に、全国各地のサンガ活動で主体となっているメンバーが集まり、サンガ作りについてお話をしたり、シェアリングをする場を設定して頂きました。
サンガのコアメンバーだけの普段とは違う集まりになったため、話しの内容もとても深いものになりました。これまであまり話すことのなかったそれぞれの深い悩みや葛藤などもシェアされました。
ブラザー・サンライトの「”こんなことはサンガでシェアしてはいけない”と思うようなら、それはまだ本当のサンガではありません。本当のサンガならば、そこに本当の調和があるなら、”こんなことはサンガでシェアしてはいけない”と思っていたことも、シェア出来るものです」
という言葉が心に残りました。




③プラムヴィレッジ僧侶団 お別れパーティー
来日中プラムヴィレッジ僧侶団が滞在していた本應寺で、東京を離れる前夜に行われました。パーティーには本應寺の特製の手打ちそばや精進料理の数々が振舞われて、豪華なパーティーとなりました。その後は、今年の来日ツアーで撮影された写真の上映会やプレゼント交換、プラムヴィレッジ僧侶団による観世音菩薩(アヴァローキテーシュヴァラ)のチャンティングがありました。
翌日は、関西へ向かう僧侶の方々を東京駅までお見送りをして、さらに、午後の便で韓国へ帰国する僧侶の方を成田山・新勝寺にご案内して、そのまま成田空港にお見送りをしました。







今年の来日ツアーは、例年以上に大きな盛り上がりを見せたようで、嬉しい限りです。
来日ツアーの詳しいレポートは、ティク・ナット・ハン「マインドフルネスの教え」Facebookページをご覧ください。