2020年6月29日月曜日

日光サンガ 瞑想会の開催報告


6月28日、日光サンガの瞑想会が開催されました。
2月以来、実に4ヶ月ぶりの開催でした。
私自身も久しぶりの開催であることと、新型コロナウイルスへの感染に対する心配や怖れもあることから、メンバーが集まった時には、心の中に緊張感や硬さがありました。

午後1時半にメンバーが集まって最初はトータルリラクゼーションからスタートしました。
メンバーが畳の上に横になって、私は瞑想の誘導をしました。
最初に鐘を3回招くと、鐘の音の広がりと共に、心のざわつきが収まり、静けさが広がりました。
そして、ティクナットハン師の著書に書かれた瞑想の誘導の言葉を一つ一つ丁寧に朗読しながら、進めました。
誘導の言葉がサンガの中に染み込んでいくのを感じました。

誘導の最後に、プラムヴィレッジの歌を歌いました。

 息を吸って 帰る私の島へ
 美しい森 水は澄んで
 鳥は歌う 光の中に
 息を吐いて 微笑み安らぐ
 帰ろう 私の島へ


最後に鐘を2回招き、
トータルリラクゼーションが終わると、私自身にも他のメンバーにも緊張が取れて、穏やかな笑顔になりました。

窓の外を見ると、朝から降り続いた雨が止んで、青空が覗いていました。
そこで、次は歩く瞑想を行いました。
最初は鐘を招いて呼吸に戻り、それから、右足、左足が畳に触れる感覚と、吸う息、吐く息に注意を向けながら、一歩一歩丁寧に和室の中を15分ほど歩きました。
メンバーが一列になって、ただ静かに歩く、この雰囲気を味わうのは本当に久しぶりです。懐かしいな…この雰囲気…。

その後は、外に出て、公民館隣の公園を歩きました。
いつの間にか雲は取れ、青空が広がっていました。芝生と木々の緑が鮮やかに映えていました。
芝生の上で、マインドフルネス体操をたっぷりと時間を掛けて行いました。
青空に向かって大きく身体を伸ばし、肺いっぱいに新鮮な空気を吸い込みました。

その後は、再び和室に戻って、歌う瞑想、座る瞑想、5つのマインドフルネス・トレーニングの読み合わせ、そして、最後にダルマ・シェアリングを行いました。
ダルマ・シェアリングでは、メンバーそれぞれが心を開いてそれぞれの内にある思いをシェアしてくれました。

人が集まるイベントが中止になってから、この数ヶ月は、オンラインでの瞑想会に参加していました。
オンライン瞑想会には、手軽に参加できる利点や、移動の負担が無く、普段なかなか会えない、遠くの方々と一緒に瞑想できる利点があります。
ただ、その半面、他の用事や物事に意識が逸れて、集中が続かずに、「ながら瞑想」に陥りやすいことも多々ありました。

瞑想会を再開して、瞑想の場に身体を置くことで、他の物事に気を逸らされることなく、自分自身の呼吸と心身にしっかりと留まることが出来るのは、本当にありがたいことでだと改めて感じました。

また、オンライン瞑想会では、手軽さゆえに多くの人が集まり、面識のない方もいて、自分の個人的な話しをシェアしにくい面もあります。
日光サンガは少人数のこじんまりとした集まりですので、オンラインでは話し辛い個人的な話しも、安心してオープンに出来るようです。

世の中では、新型コロナウイルスの収束が見通せず、予断を許さない状況ではありますが、
このような状況の中でも、心の中にスペースを保ち、毎日の生活の中に喜びや幸せを感じられるよう、感染拡大防止に努めながら、瞑想の実践を続けていきたいと思います。

参加してくださいました皆さま、ありがとうございます。

次回の瞑想会は7月5日(日曜日)です。
皆さまと一緒に瞑想ができることを楽しみにしています。


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