2020年2月13日木曜日

日光サンガ 12月の「気づきの日」瞑想会の報告(2)

<法話の続きです>

なぜならば、そこには光がないから、マインドフルネスが欠けているからです。

私たちは、どうしたら幸せになれるのか?どうしたら優しくなれるのか?どうしたら世界に癒やしをもたらすことができるのか?
そのためには光が必要です。私たちは光を灯し、光を育てる必要があります。
マインドフルネスの光をです。

私達は自分自身の中でマインドフルネスの光を付けることができれば、他者に対しても、その光を付けることができます。
では、マインドフルネスの光を付けるためには、何年もプラクティスをしなければいけないのでしょうか?
プラクティスに必要な時間は1時間でしょうか?30分でしょうか?
たとえ5分でも、プラクティスを行うことで、自分自身の中でマインドフルネスの光を付けることができるのです。
そして、周りの人にも光を灯すことができるのです。
それは良い知らせです。

私達は自分が「そうしたい」と思いさえすれば、光を付けることができるのですから。

しかし、それは簡単なことではありません。
なぜならば、私達には根強い癖があるからです。
怖れ、心配、考え込みすぎることなどの癖があるからです。
そして、私達はこうして仲間達と共に座ることが難しいと感じるかも知れません。
こうして集まって、静かにじっと座ることが難しいと感じるかも知れません。
ですが、だんだんと慣れてきて、一緒に座ること、歩くこと、食べること、を楽しめるようになります。

それでは、これからトータルボディリラクゼーションに入る前に、サンガの中で一緒にプラクティスをしている仲間同士で、目と目を合わせて挨拶を交わしてください。
初めて参加した人でもそれはできますよ。

私は皆さんと一緒にいることができて本当に嬉しいです。

この世界では多くの人々が自分の部屋に閉じこもり、一人で座っています。
彼等は外の世界を安全だと感じることができません。
だからこそ、こうしてお互いの存在を感じ、お互いの存在に感謝することができるのは、本当に幸せなことです。大きな喜びなのですよ。

私達は小さな子供たちが一人きりで部屋にいるという状態を望んではいません。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんがそばにいて、見守ってくれることを望んでいます。
子供たちに「この世界は安全なところなんだよ」と伝えることは本当に素晴らしいことです。

小さな子供たち、若い人達は大人のことをよく見ています。

この世界には孤独を抱えた人が多いので、若い人達は、自分の心の中に「帰る場所」を見つけることができません。

私達はサンガの中で、「共にいる」ことをプラクティスしているのです。

私達が若い人達の抱えた苦しみに目を向けるとき、私達はもう小さなことでクヨクヨすることは無くなります。

気づきを保つこと、呼吸に気づきを向けること、を続けることで、私達は周りの人たちの分までマインドフルネスを育てることができます。

数日前、一人の女性が私達のサンガにやってきました。
プラクティスが終わったあと、彼女は私のもとにやってきて、ハグをして、泣き始めました。
彼女が言うには、
「私はもう20年以上も一人で瞑想を行ってきました。そして、今夜ここに来て、私のハートは初めて開かれました。
私は本当に信じられません!
ここに本当の兄弟愛、姉妹愛、家族愛、そして、暖かい触れ合いがあることが!
こんなに安全で安心できる場所があることが!」
そうして、さらに彼女は泣き続けました。

彼女は続けました。
「私はこれまで、泣いたことなんて無かったんです。
こんなに泣き続けたことなんて、無かったんです。」

この日は、5つのマインドフルネストレーニングのプレゼンテーションが行われて、2人の方が自分のプラクティスの話しをしてくれただけでした。
彼女に対して教えを説いたりすることはありませんでした。
それにも関わらず、彼女は言いました。
「ついに私は、本当の自分の家に帰ってきました!」

ですから皆さん、たくさんの話しをすることや、多くの行動をすることはあまり関係がないのです。
大切なのはサンガの持っているエネルギーです。
サンガの持っている純粋で暖かく平和に満ちたエネルギーが奇跡を起こすのです。

私達はお互いに助け合いサンガを作ることができます。
そうして本当に意義深いことをサンガを通して行うことができるのです。

それでは、横になってトータルボディリラクゼーションを始めたいと思います。
これは自分自身を感じるプラクティスです。
これは完全に休むという私達があまり行うことのないプラクティスです。

私達は眠っているときでさえ、心や身体は活動を止めないで、緊張が残ったままです。
すると、朝起きても、満足できる休息を得ることができません。

トータルボディリラクゼーションを通して私達はとても深く休むことができます。
そうすることでハートが開き直り命が開きます。
それでは皆さん、横になってください。


<アンフーンさんの法話終わり>



その後、トゥさんの誘導によるトータルボディリラクゼーションが行われました。

続いての質疑応答では、韓国サンガからと熊本サンガからの質問にアンフーンさんが丁寧に答えてくださいました。

その後は、いつものように、食べる瞑想、歩く瞑想、歌う瞑想、座る瞑想、ダルマシェアリングを実践しました。

参加して下さいました皆さま、ありがとうございました。

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