2019年9月26日木曜日

日光サンガ 9月の「気づきの日」瞑想会の報告(3)


(前回の続きです)

アンフーンさんの法話を聞きながら、思い出したことがあります。

それは、私が受験生だった時に、受験勉強中に、勉強以外の考え事に囚われてしまった時に、よく自分の頬を自分で叩いていたことでした。

その当時は、
”良い大学に入ることで、自分の抱えている劣等感を克服しよう”
”これまで自分のことを軽く見ていた人達を見返してやろう”
という思いでいっぱいでした。

そうした反骨精神を持って必死になって勉強しました。
それでも、勉強中にいろいろな考え事が湧いてきました。
たいていは、学校で同級生から言われた言葉を思い出しては、怒りを蒸し返していました。

そんな自分自身を許すことが出来ずに、頬を叩いては、自分で自分を叱りつけていました。

その結果、確かに希望の大学に合格することはできました。
しかし、心の奥底では、劣等感が抑圧されたまま、残り続けました。
そんな劣等感から目を隠すように、周囲に対して傲慢な考えを抱き続けました。

鐘の音を聴きながら、タイ(ティク・ナット・ハン師)のように、左の手で、右の手を取り、
右の頬に優しく触れ、深くゆったりと呼吸をしました。
当時のことを心に思い浮かべながら、瞑想をしました。

..........

右手で拳を作って 右の頬を叩いてしまった私

私の右の頬 傷ついたね 痛かっただろう ごめんね 

私の右の手 傷つけたあなたも また同時に 傷ついたね

そして 私の心も 深く傷ついた

もう これ以上は傷つけないよ

私は今 タイのように 右手で 右の頬を優しく触れる

右手と 右の頬が 共に優しく いたわり合っている

右手と 右の頬に 暖かいエネルギーが流れてくる

右手と 右の頬が 幸せと喜びで包まれる

暖かいね ありがとう

..........


その後は、トゥさんの誘導でのディープリラクゼーションと、各サンガからのシェアリングがありました。

お昼になって、食べる瞑想を行いました。
トゥさんからの提案を受けて、今回は、食べる前に鐘を招いて、呼吸に帰り、最初の一口目を50回以上噛む実践を行いました。私が最初に口に入れたのは高野豆腐の煮物でした。
高野豆腐を50回以上ゆっくりと噛んで、味、香り、歯ざわりが刻一刻と変化する感覚をじっくりと味わいました。

その後は、歩く瞑想、歌う瞑想、座る瞑想、経典の読み合わせ、ダルマシェアリングを行いました。

この気づきの日の前に、日本のサンガネットワークから、新しい歌と経典の冊子が届きましたので、
今回は新しい冊子に載っている歌を歌うことにしました。

座る瞑想の後に続けて、『慈しみの教え(慈経)』を朗読し、マインドフルネスのエネルギーと共に慈悲の心を育みました。

さらに、プラムヴィレッジで耳にした経典『怒りを消し去るための5つの教え』を、一緒に朗読しました。

最後のダルマシェアリングでは、サンガのメンバーそれぞれが深いシェアをしてくれました。
日光サンガは少人数のささやかなグループですが、一人一人がサンガのことを大切に思ってくれて、心を込めた実践を続けてくれているのが、本当に嬉しいです。

そんなサンガを続けられて本当に良かったと思いました。

最後に、皆で 『You are a buddha to me』を歌いました。

参加してくれた皆さま、本当にありがとうございました。

次回の気づきの日は10月6日(日曜日)です。
場所は、同じく、さくら市 喜連川公民館・和室 です。

また、一緒に瞑想ができることを楽しみにしています。

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