2019年9月8日、日光サンガ「気づきの日」の瞑想会が開かれました。
午前中は日本全国と韓国のサンガと、アンフーンさん、トゥさんご夫妻がZoomで繋がり、
法話とディープリラクゼーションが行われました。
法話の前に、仙台のサンガが鐘を招き、全員で呼吸を味わいました。
(アンフーンさんの法話)
美しい音色の鐘を招いてくれて、ありがとうございます。
皆さん、おはようございます。
最初に、皆さんで誘導付きの座る瞑想をしたいと思います。
まずは、背筋を伸ばし、心地よくリラックスして座りましょう。
私達は一日の大部分を座る姿勢で過ごしています。
しかし、その中でも心地よくリラックスして、平和に座っている時間はほとんどありません。
なぜなら、座っている間は、多くのことを考え、仕事をし、問題と向き合っているからです。
自分の身体のことに意識が向いていませんので、リラックスすることもありません。
座る瞑想では、私達は何もする必要がありません。
走る必要も、怖れる必要も、何か計画を立てる必要もありません。
何もしなくても良いのです。
あなたはただリラックスして、呼吸をし、座り、静けさを楽しみ、味わえばよいのです。
普段の私達は不安を抱えたまま座り、まるで燃えている火の上で座っているようです。
マインドフルにリラックスして座れば、それはまるで蓮の花の上に座っているようになります。
絵の中で、ブッダが蓮の花の上で美しくリラックスして座っている姿を見たことがあるかも知れません。
私達も理想では、そのように平和を感じながら座ることは可能です。
ですから、皆さんも、ブッダと同じように美しく、喜びをもって、平和を感じながら座りたいと思いますか?
答えが「YES」ならば、皆さんも出来ますよ。
これから、心地良い姿勢を見つけて、その姿勢で座ってください。
椅子でも、畳の上でも、座布団の上でも構いません。
一番大切なことは身体がリラックスしていて、緊張を感じていないことです。
身体を敬い、大切にして、優しく、慈しみを向けてください。
もし、座る姿勢では落ち着かず、心地良さを感じないのであれば、横になっても構いません。
首の力を緩めて、あごを上げて、頭をまっすぐにして座りましょう。
肩を緩めて、緊張を手放してください。
ひじと手首をリラックスして、背中の下の部分も緩めてください。
胸を広げて、お腹周りも緩めてください。
身体の重さを床で感じて、地球の重力に自分を委ねてください。
そして、背骨が床と繋がっている感覚を味わってください。
目は閉じるか、鼻先を見つめてください。
リラックスした状態で、深呼吸をしてください。
頭、おでこ、まぶた、眼球、眉間をゆっくりと緩めてください。
頬も緩めてください。
あごも緩めて、柔らかく、 口を開けた状態で、あごを回して、緩めることも出来ます。
自分の顔に微笑みを送ってください。
ゆっくりと深呼吸して、
息を吸いながら、吸う息に気付きます。
息を吐きながら、吐く息に気付きます。
息を吸いながら数を数えます。
息を吐きながら数を数えます。
吸う息と吐く息で10回ずつ。
息を吸う時に、「IN 1、 IN 2、 IN 3…」
息を吐く時に、「OUT 1、 OUT 2、 OUT 3…」
と数えてみましょう。
それでは、今からやってみましょう。
.....
これから、息を吸って、吐いている時に、
お腹の膨らみ、縮みの感覚を味わってみましょう。
これから、片方の手を胸に当てて、心臓の鼓動を感じてみましょう。
もう片方の手をお腹に当てて、お腹の膨らみと縮みの動きを感じてみましょう。
これから、また10回、ゆったりと呼吸をしましょう。
このように自分自身の身体に触れている時には、まるで自分自身を抱きしめているように、自分自身が揺りかごの中にいるように感じられるでしょう。
私は私のためにここにいます。
私は私を愛しています。
その感覚を味わってください。
これから、また10回、呼吸を一緒に味わいましょう。
.....
呼吸と共に、自分自身を抱きしめます。
呼吸と共に、自分自身を愛します。
呼吸と共に、身体に微笑みを向けましょう。
この身体は今も生きています。
息を吸いながら、身体に微笑みます。
息を吐きながら、身体が柔らかくなってくる。
息を吸いながら、身体に微笑みます。
息を吐きながら、身体が柔らかくなってくる。
今、この時、身体の外側、内側、全ての緊張を手放しましょう。
息を吸いながら、身体に微笑みます。
息を吐きながら、私の身体全体が微笑みます。
息を吸いながら、身体に微笑みます。
息を吐きながら、私の身体全体が微笑みます。
.....
皆さん、一緒に実践をしてくれて、ありがとう。
このように座る瞑想を実践することは、まるで食べ物のように、身体に与えることが出来る一つの栄養のようです。
私達も私達の身体も、このような食べ物、栄養が必要です。そうでなければ、まるで元気が無く、しおれてしまった花や植物のようになってしまいます。
ほとんどの人達は、朝食、昼食、夕食と1日に3回食事を頂きます。
そのような食事による栄養も必要ですが、
他にも、実践を通しての、喜び、愛、揺りかご、暖かさなどの栄養も必要です。
私達は多くの食べ物を毎日食べることができますが、一方で、寂しさや、悲しみ、孤独、冷たさを抱えています。
ですから、実践を通して、別の栄養を取ることが必要なのです。
(次回に続きます)