2019年1月19日土曜日
プラムヴィレッジ・タイランド 2018/2019リトリート参加報告
親愛なるサンガの皆さま、
2018年12月21日から2019年1月2日までプラムヴィレッジ・タイランドに滞在し、リトリートに参加してきました。
12月21日から24日まではサンガのファシリテーター向けのリトリートで、12月25日から1月1日までは初めての方も交えたホリデー・リトリートでした。
ファシリテーター向けのリトリートでは、ワークショップが充実していて、
歩く瞑想、座る瞑想、鐘の招き方、呼吸について、マインドフルネス体操、ダルマシェアリングの、それぞれについて、初めてサンガに参加する人に対してどのように説明するのかを実践を通して学びました。
この学びを通して、プラムヴィレッジのプラクティスでは、呼吸に意識を向けることが土台であることに、改めて気づきました。
歩く瞑想を始める前に、まずはお腹に手を当てて呼吸を感じてから、歩き始めること。
マインドフルネス体操の各動作を始める前にも、お腹に手を当てて呼吸を感じてから、動作を始めること。
そして、例えサンガの中に初めての方がいなくても呼吸について説明することを省略しないで、何度も繰り返して説明すること。
ティクナットハン師はこれまで何十万回も呼吸の話しをしてきた。決して飽きたなどとは言わなかったこと。
これらのことを、日光サンガでの活動にも活かしていきます。
また、今回のリトリートで改めて気づいたことは、微笑みの大切さでした。
プラムヴィレッジのダルマティーチャーである、シスターアナベルの法話では、シスター自身のたち振る舞いから発せられる安らぎと穏やかさのエネルギーに包まれました。
それは、シスター自身が、長年、微笑みのプラクティスをずっと続けていることによるものでした。
30分か1時間おきに微笑むプラクティスを続けているとのことでした。
例え、心の中に苦しみやわだかまりがあったとしても、気づいたら微笑む…気づいたら微笑む…、そのプラクティスの繰り返しによって、今のシスターの安らぎと穏やかさが生まれたのだと感じました。
私もシスターのように安らぎと穏やかさに包まれながら日々を送りたいと強く感じました。
シスターの法話の中でも、「私達が微笑む時、私達の脳は『全てOK』と受け容れることができるようになります」と教えてくれました。
だから、私もシスターに倣って微笑みのプラクティスを続けています。
気づいたら微笑む…気づいたら微笑む…
そして、もう一つ、リトリートで深く学び、家でも続けている実践は、「大地に触れる瞑想」です。
プラムヴィレッジの平和な空気に包まれて、自分自身の内面を深く見つめることができた時に、見えてくるものは、両親や祖父母、そして妻や娘達の姿です。
私は周りから孤立した存在では無く、ご先祖さまから続く一つの大きな流れの一部であることに気づかされます。
そして、私が抱えている怒り、怖れ、絶望などの苦しみの要素、反対に優しさ、明るさ、信仰心、精進などのポジティブな要素は、両親や祖父母、ご先祖さまから受け継いできたものだということを深く感じました。
大地に触れる瞑想を通して、そのことに深く触れ、抱えている苦しみを大地に受け取ってもらい、大地から安らぎや力強いエネルギーを頂くことで、自分自身を変容させていく実践は、私にとってとても大切なものです。
プラムヴィレッジの日本人僧侶であるブラザー・サンライトも、毎日、大地に触れる瞑想を実践していて、30日も続ければ変容が起きると伝えてくれました。
その言葉にも背中を押されて、私自身も日本に帰ってから毎日、続けています。
他には、参加者からの質疑応答の中で、木を抱く瞑想についての詳しい実践方法が紹介されました。
日光サンガの気づきの日でも、歩く瞑想で喜連川神社の境内を歩くので、さっそく1月の気づきの日で神社にある樹齢300年のケヤキで、木を抱く瞑想を実践しました。
鐘を招いて、木を抱きながら、呼吸をすることで、木の力強いエネルギー包まれて、深い癒やしの体験となりました。
木を抱く瞑想の実践も日々のプラクティスに取り入れていきます。
リトリートから2週間が過ぎて、マインドフルネスを保つことが難しくなってきました。
それでも、このリトリートで学んだ、呼吸への意識、微笑みのプラクティス、大地に触れる瞑想、木を抱く瞑想は、これからも続けていきます。
(Seiji@日光サンガ)